タイトル | : Re^3: 「36年戦争」の場合 |
投稿日 | : 2005/02/05(Sat) 17:23 |
投稿者 | : ウィリー |
こんばんは、ウィリーです。
どう形容していいのかわかりません。
「敗北の可能性がある」と漠然と考える程度の
将軍をいただいている軍は不幸である、
とでも言えばいいのでしょうか。
何がどう起きてどうなった場合にどの程度の敗北のリスクが存在するのか、
というところまできっちりと考えるのでなければ
何も考えてないのと同じなのです。
比喩としてはこう言えばいいのですかね。
「軍集団司令部なら4週間から8週間先のことは考えてあるのが当然でしょう。
私には最高司令部が2,3日先のことしか考えてないように見えるのが
不思議でならないのだが」
もちろん、本当にガムラン将軍は漠然と「敗北の可能性がある」としか
考えていなかったのかもしれません。
しかし、政治家相手に技術的な問題の解説を延々と続けるかわりに
結論だけを簡潔に伝えたと解釈するほうが自然です。
素早く決断しなければならない政治家は技術的問題について
いちいち軍人から解説を受けている暇などありません。
政治家に出来ることは、あらかじめ有能な軍人を
しかるべき地位につけておくことだけです。
が、我々は当時のフランスの政治家ではないのです。
軍人たちが出した結論には、当然その前提があるはずですから、
その前提について検討するのでなければ、
何も検討していないのと同じなのです。